エレノアの王国

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ナパへの移籍後瞬く間に2年連続パーフェクト(RP100点)を達成し、パーカー氏の甥っ子も仕える今最注目の醸造家、ドニ・マルベック氏自身の理想が体現された貴重なPB《アリエノール (エレノア)》 ソーヴィニヨンブラン "レイク・カウンティ"ALIENOR Sauvignon Blanc Lake County 以下は従来通りの記述となります。

キャプサンディを二年連続究極の域(パーカー100点)へと導いた、今最も熱い脚光を浴びる醸造家がドニ・マルベック氏。

駆け出しのワインメーカーであるロバート・パーカー氏の甥っ子も、氏の下で醸造の極意を研鑽中です。

ドニ・マルベック氏の奥様に、連れ立ってナパへと移住したメイ-ブリット・マルベック(May-Britt Malbec)女史がいらっしゃいます。

(画像右) スウェーデン出身のメイ-ブリットは、ボルドーに渡り、女流醸造家としてシャトー・ラトゥールにおけるワイン造りの実地に加わり、1995年にドニ・マルベック氏と結婚。

彼女もアリエノールにおける醸造チームの一員であると共に、他の造り手においては、コンサルティング・ワインメーカーとして華々しい活躍を続けます。

それらの中には、スティーヴン(ステファン)・タンザー氏が「州内トップクラス」と賞賛するソーヴィニヨンブランを手掛ける「キャプチュール(キャプチャー:Capture)」(某ワイン会で供された際には一同感服、抜群のソーヴィニヨンでした。

)も含まれるばかりか、彼女が単独で携わるその他クライアントにも、定評あるソーヴィニヨンが備わります。

メイ-ブリット・マルベック女史が最も得意とする分野(品種)であると推し量れると共に、このソーヴィニヨンブランの醸造は彼女が担当するのかもしれません。

孫子三代に亘り、シャトー・ラトゥールと共に生きたドニ・マルベック氏が、自らオーナー醸造家を務めるプライベート・レーベルがこの「アリエノール」。

ラトゥールの真髄が注ぎ込まれた極硬派なコレクタブル・ボトルです。

準パーフェクト(RP99点)を含む、1994〜1999年のラトゥールも手掛けた氏は、今世紀に入るとカリフォルニアへと移住します。

すると、たちどころに2年連続のパーフェクトスコア(RP100点)をロバート・パーカー氏が献上。

(キャプサンディにて) 目下、パーカー氏が心底陶酔する醸造家の大本命でもあります。

(下記参照) 特にボルドー系生産者にとっては、青っぽい香りをもたらす未成熟な状態の果実が嫌われます。

それも要因の一つとして、カリフォルニアへと渡る仏・ボルドー出身の醸造家は少なくありません。

安定的気候を始めとするワイン造りのユートピア。

それを求める彼らの中には、次の様な有力者も含まれます。

▼ 【フィリップ・メルカ】 (Philippe Melka)：シャトー・オー・ブリオンやペトリュス、シュヴァル・ブランを経てカリフォルニアへと渡り、《グレース・ファミリー(Grace Family)》、《ブライアント・ファミリー(Bryant Family)》、《レイル》にて醸造を担い、《ハンドレッド・エーカー(Hundred Acre)》や《ダナ・エステイツ(Dana Estates)》等でパーフェクト(RP100点：パーカー)を連発 ▼ 【ピエール・セラン】 (Pierre Seillan)：ボルドー右岸より《ヴェリテ(Verite)》に移籍。

そのヴェリテの特集を組んだワインアドヴォケイト誌においては、同一号(WA #195)で7つものRP100点をマークする前代未聞の偉業を達成 ▼ 【ルークとニコラのモレ兄弟】 (Luc Morlet ＆ Nicholas Morlet)メドック格付け第二級、シャトー・ラスコンブの醸造トップよりピーター・マイケルのヘッドワインメーカーに就任。

自らのレーベルである《モレ・ファミリー》(Morlet Family)においては、早々と暫定パーフェクト(RP96-100点) そんな彼等のキャリアも、「エリート中のエリート」であるこの方の前では霞んでしまうかもしれません。

駆け出しの醸造家であるロバート・パーカー氏の甥っ子も、氏のもとで極意を研鑽中。

キャプサンディにてアシスタントワインメーカーを務めます。

【シャトー・ラトゥール中枢の主軸】 ドニ・マルベック (Denis Malbec)五大シャトーの一つ、シャトー・ラトゥールで産声を上げた生粋のボルドーっ子がドニ(デニス)・マルベック。

(画像右) 父親は、生涯大半の47年間に亘り、シャトー・ラトゥールにおけるセラーワーカーの最高位、"メートル・ド・シェ(セラーマスター)"の地位に居た重鎮中の重鎮であるジャン=ノエル・マルベック(Jean-Noel Malbec)。

また、"メートル・ド・シェ"であると共に、畑管理の最高責任者にも就いたカミーユ・マルベック(Camille Malbec)は彼の祖父。

ドニ・マルベック氏自身もまた、父に倣いラトゥールで醸造に携わり、1992年から2000年に掛けてはセラーの最高責任者として重責を全うする中心にいました。

1993年には、エノロジストとしての就任を機に、親子三代に渡る大役、“メートル・ド・シェ”を継承し、1994年から1999年にかけてはシャトー・ラトゥールの醸造を担います。

将来を約束されたドニ・マルベック氏も、“自由”を求めたのでしょうか。

1999ヴィンテージを最後として、2000年に故郷を後とした彼は、ナパ・ヴァレーはセント・ヘレナを安住の地と定め、安定した気候を始めとする自然環境の恵みを享受し、ラトゥールでは「掟」に阻まれた分野への着手も試みます。

コンサルティングワインメーカーとして契約を交わすクライアントにおいては、右岸スタイル、ロゼ、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、ピノノワール、シラー等を手掛ける中、大成を収めた最たる造り手がキャプサンディ(Kapcsandy Family)であり、品種はもちろん十八番とするカベルネ・ソーヴィニヨン。

2007年の醸造責任者就任を機として、たちどころにロバート・パーカー氏が「究極」の称号(RP100点)を献上し、第二作目となる翌2008年も「ボルドー1級のような印象」と評され、二年連続の快挙(RP100点)を達成させています。

▼ 【ラトゥールやキャプサンディにも擁されずにいるソーヴィニヨンブラン】 《アリエノール (エレノア)》 ソーヴィニヨン・ブラン レイク・カウンティ 辛口白の模範とも言えるものであり、同品種にフォーカスされた2017年春のワインインスティテュート・バイザグラス試飲会においても際立つ一本でした。

甘味を残さずにアルコール転化を極限まで高め、ぎゅっと引き締まった密度ある体躯は品種は違えどマーカッサン シャルドネに重なる感を抱かせます。

発酵温度を摂氏12度前後として、フレンチの新樽、古樽、ステンレスドラムを各1/3使用。

第一次発酵を経て瓶詰から2-3週間前のコラージュ(清澄)に至る間、週に1度の割合いでバトナージュ(澱の攪拌工程)を繰り返し3ヶ月以上に亘り継続。

過ぎたる酒肉の厚みを避け、過日生来の鮮度ある風味を活かすべく、MLF(マロラクティック発酵)は経ず。

ストラクチャーに芳しさも伴う素晴らしいワインです。

【原産地呼称】について＞＞　赤ワイン(“グランヴァン”)に等しく、ナパの北方に隣接するレイク・カウンティのケルシーヴィル地区産としており、正味のシングルヴィンヤード・ワイン。

全ての果実は、サステイナブル農法が盛んなレイク・カウンティらしく、有機栽培専門の畑である「ウィンドレム・ヴィンヤード」から賄われます。

ウィンドレム・ヴィンヤードの所在は、原産地呼称(A.V.A.)の一つでもある湖、「クリア・レイク(Clear Lake)」から南に3.2km程、当地の象徴でもある「コノクティ火山」から西に1.6km程離れた高地に位置しており、海抜は415mに達します。

土壌も特異な組成であり、太古の海底隆起から成るマヤカマス山脈が、洪水による浸食活動を始めとして、千年単位の時の経過を要して形成された沖積土壌に覆われます。

高い標高がもたらす24時間刻々と変化する気象条件は、吹きすさぶ冷たい風が葡萄に豊かな酸を与え、晴れ渡る青空からの陽光が、ワインにボディをもたらす糖度を上昇させます。

成熟した果実は酸を十分に残し、生き生きとしながらも香りは強く、ストラクチャーの備わるソーヴィニヨンブランとなります。

【品種構成】ソーヴィニヨンブラン100% Sauvignon Blanc【原産地呼称】カリフォルニア州＞レイク郡｜Lake County, California【タイプ】[白] Dry【内容量】750ml ソーヴィニヨンの新たなる指標か。

(年産133ケース) 【その名も "グランヴァン"... 赤のアリエノールはこちらよりどうぞ ＞＞】